・・・朝日は2時間ほど前に昇った。
 朝焼け・・・今日は雨なのだろう。
「・・・・まずいな」
 一応もう寝ましょうといったのが深夜2時過ぎくらい。
 其れまではなんか色々下らない話をしていた気がする。
 そんでもってたしか付き合うことになったはず。
 そこで妙な安心感を持って、もう寝ることに。
 一緒に寝なくていいんですか?とかいわれた気がする。
 そんなことしたら持たないし、そういう目的で近づいたわけじゃなかったので丁重にお断りをして蒲団を二つ敷き、間に立てるものとかがなかったので俺は彼女と反対方向を見て寝た記憶がある。
 よくよく考えたら、彼女を一人にさせない為に一緒の部屋にしたというのにばかげた話しだ。
 目が覚めて彼女の方を少し淡い期待なぞしてみてみたらだれもいない。
「・・・・・・・・・・」
 脳がやっと活性化してきた。
 これだから寝起きが悪いと困る。
 さて・・・・まずは部屋から出て、彼女を探すしかない。
 手遅れじゃない事を信じ・・・・。
「おはようございます」
 部屋のドア、というか障子がすすっと開き彼女が出てくる。
「・・・おはよう」
「随分遅くまで寝ていましたね」
 ・・・まだ朝七時過ぎ。
 確かに遅いっちゃ遅いが、そこまで遅いか・・・・?
 とりあえず、心配は無駄に終わってよかった。
「台所借りたんで、朝出来てますよ」
「・・・・・・ゲームか漫画みたいだね、一昔前の」
 しかし正直遠慮したい。
 なぜなら、どこからも全くいい匂いがしない。
 むしろ焦げ臭いような酸っぱいようなにおいがする。
 この匂いは昔もかいだ事がある。
 女友達に料理を作ってもらったとき、そいつが味見をせずに出してきた料理もこんな匂いだった。
 しかし、今回のはどうだろう。
「好き嫌いとかあります?」
「あるけど・・・・食べられないものは殆どない」
 ここまでヒロインっぽい女性だし、大丈夫な気がする。
 ヒロイン手料理4大法則。
 @見た目も味もくそまずい
 A見た目はともかく味はいい
 B見た目だけ
 Cどちらも素晴らしい
「・・・・Aであることを願おう」
「はい?」
「いや、なんでも・・・・」
 下手に見た目良くてこの匂いだと何か中から出てきそうで怖いしな・・・。
 とりあえず、朝食をとりに食堂へと向かう。
「・・・・・さ、どうぞ」
 出された料理の見た目的コメント。
 こえぇ。
 超普通な見た目。
 しかし匂いの発信源は間違いなくここ。
 ・・・味見したのかな?
 きけないけどさ・・・・。
「味見した?」
 きいちゃった。
 ほっぺを膨らませて怒ったような表情になった。
 可愛いからこそ許される行為。
 アレな人がやったら悪いけど瞬殺もの。
 その表情にやられ、料理を口に運んだ。
「・・・・・・・・・・」
 普通だ。
 ある意味凄く嬉しい。
 毒物的ではない証拠に、食中毒的なものになりそうな味もしない。
「残さず食べてくださいね」
「・・・・なんか怖いわ・・・・このタイミングでいわれると」
 ニッコリと微笑んで、厨房へとはいっていく。
 すぐ出てきた。
「これも、どうぞ」
 これ――――そう言って持ってきたものはやはり手料理らしきもの。
 しかし明らか失敗作。
「・・・・喰えと?」
 しかも、結構嫌いなものがメインに入っていて、今食べている料理の匂いはどうやらここからうつってきたらしい。
「痛んではいませんよ、食材」
 本人も匂いには気付いているようで・・・・。
 しかし明らかに料理は痛んでいる雰囲気に見える。
 低温でじっくりと細菌を繁殖させたんじゃないかとか疑ってしまう。
「・・・・・味の保障は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 ・・・・嫌になってきた。
「あと・・・・俺肉系苦手なんだよね・・・・」
「・・・私の料理は信用できませんか?」
「そうじゃなく・・・・」
 素で苦手。
 食えない事はないが、できれば避けたい。
 サバイバルで虫やら木の根やら喰ってて言うのもあれだが、肉はきつい。
 特に他人の調理した肉料理は苦手だ。
「・・・やっぱり死んだほうがいいかな・・・」
 少し悲しげな表情になる
「・・・・・・・・・・・・いただきます」
「は〜い♪」
 可愛いからたちが悪い。
 嘘をついていて、其れが理解できてもなんだかノってしまう。
 それにしたって・・・・。
「・・・これ何の肉なん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 訊かなきゃよかった・・・・・。

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